この記事をご覧になっている方は

「明治安田生命の学資保険が過去に販売停止になったらしいけど、その理由は?」

「今後販売停止になる可能性はあるの?」

と気になっているのではないでしょうか。

明治安田生命の学資保険のみならず、販売停止の経験がある保険に加入するのは何か悪い原因があったのかと気になってしまいますよね。結論からいうと、今後も学資保険が販売停止になる可能性はあります。

しかし、加入済みの学資保険の契約内容が変更になることや、返戻率が低下してしまうようなことはないので心配することはありません。この記事では販売停止となってしまう理由を詳しく紹介していきます。

この記事のポイント

  • マイナス金利で2016年や2017年に多くの学資保険が販売停止となった。明治安田生命の学資保険も例外ではない
  • マイナス金利で利回りが悪化し、貯蓄性のある学資保険は大きな打撃を受けた
  • 返戻率の低下や保険料の値上がり、販売停止が起こったとしても現在加入している学資保険への影響はない

明治安田生命の学資保険が販売停止されたのは「マイナス金利」が原因

「マイナス金利」という言葉は新聞などニュースでも話題となり、知っている方が多いでしょう。

2016年にマイナス金利が導入されてからは、多くの学資保険に影響が出ました。

具体的にどのような影響があったのか、詳しく解説します。

そもそもマイナス金利政策とは?

日本は長い間不景気が続いており、最近では消費税も10%まで引き上げられましたね。

2000年前からデフレが15年以上も続いており、さまざまな改善策を試行するも効果が得られませんでした。

そんな中、2013年から日本銀行が大規模な金融緩和政策を始め、2016年1月からはマイナス金利政策も導入されました。

マイナス金利政策は、銀行が日本銀行へ預けているお金に対してマイナスの金利を付ける政策です。

預けているすべてのお金にマイナス金利が適用となると銀行の負担が増えるため、一部だけマイナスにしています。

個人で預けている預金はマイナス金利の対象ではありませんので安心してください。

マイナス金利の発表後、さまざまな金融機関では金利の引き下げが行われています。

もともと個人の貯金に対する利息は低かったですが、今回の政策が影響してさらに期待が持てない状況になりました。

マイナス金利が学資保険に与える影響は?

学資保険のような貯蓄性の高い金融商品のメリットは、払込保険料に対して受け取れる金額が多いことでしょう。

払込保険料に対して学資金が多く受け取れるのは、加入者から支払われる保険料を元に保険会社が資産運用で利益を出しているからです。

しかし運用して出た利益に対してマイナス金利となり、貯蓄性の高い商品ではそれまでの返戻率が保てなくなりました。

そもそも保険料は「予定利率」をもとに計算されます。

予定利率は、国債の利回りを基に決定される標準利率や保険会社の状況、その時の経済状況も大きく関係し、年利を何%で設定するか決定されます。

予定利率は高ければ保険料が下がり、低ければ保険料が上がるという特徴があります。

マイナス金利導入後は、各社予定利率が低くなり返戻率(年利)が低下する事態になりました。

2017年4月以降には、標準利率が0.25%へ引き下げられたことも大きな影響と考えられます。

そして2020年1月には標準利率がさらに下がり0%となりました。

以上の理由から、大手保険会社でも学資保険の販売停止や保険料の値上げが行われるといった状況になったのです。

明治安田生命の学資保険が販売停止になった時期はいつ?

明治安田生命の学資保険は高利回りと評判でしたが、2016年10月から一部のプランの販売停止となりました。

対象となったのは学資保険「つみたて学資」の5年払込のプランです。

短期払込をすることでより高い返戻率が期待できる人気の商品でした。

明治安田生命の以外にも、ソニー生命やアフラックといった高い返戻率で人気だった学資保険が相次いで販売停止となっています。

販売停止後は、利率を見直して新しい学資保険を再販売している保険会社も多いですが、大幅に返戻率が下がってしまった商品がほとんどです。

以下はマイナス金利によって返戻率が下がった商品です。

※契約条件:契約者30歳、被保険者0歳

明治安田生命 ソニー生命 アフラック かんぽ生命
2017年3月以前 114.3% 110.3% 105.2% 99.3%
2018年12月以降 104.1% 103.8% 96.2% 94.8%

上記の表から各社返戻率が下がったことがわかります。

明治安田生命の学資保険では10.2%低くなり、マイナス金利の影響が大きいことが確認できるでしょう。

明治安田生命の学資保険が今後も販売停止になることはある?

保険会社が扱う円建ての貯蓄型の保険では、マイナス金利政策以降で運用難が続いています。

各保険会社は、返戻率の悪化から販売を一時停止したり、保険料の値上げに踏み切る検討を始めました。

金融商品にこれほど逆風が強まっているのは、先ほども説明した標準利率が2020年1月から0%になるためです。

標準利率の低下は予定利率の悪化にも繋がるため、貯蓄型保険の利率を保つのが厳しくなりました。

明治安田生命の学資保険現段階で販売停止は行っていませんが、今後はどうなるかわかりません。

現在、明治安田生命の商品で販売停止となっているのは「一時払い終身保険」です。

しかしソニー生命では、2019年11月から代理店で扱う円建ての学資保険の販売を休止しています。

まだ決定はされていないものの、明治安田生命の学資保険でも行われる可能性はありますね。

またマイナス金利以降では、ハイリターンが見込める外貨建ての貯蓄型商品の販売も増えてきた一方で、為替リスクなどもあるため円建て商品のように気軽な加入はおすすめできません。

日銀の政策の影響は今後も広がる可能性があり、学資保険の販売停止や返戻率の低下、保険料の値上げのリスクはあると考えておいた方が良いでしょう。

契約中の明治安田生命の学資保険で返戻率の低下や値上げは起こる?

すでに明治安田生命の学資保険に加入中の場合、自身の契約内容が変更にならないか心配している方もいるかもしれません。

明治安田生命に限らずですが、契約中の学資保険に対しては値上げや利回りの低下などされませんので安心してください。

学資保険の加入当時の契約条件は、契約満了まで続きます。

保険会社が定める運用利率は経済状況に合わせて頻繁に見直しが行われるため、同じ商品でも契約時期が変わるとプラン内容が変わるケースがあります。

学資保険は見直しをする保険商品ではありませんが、生命保険などでは契約更新の際に利率が変わっている場合もあるでしょう。

先ほども説明しましたが標準利率が0%となってしまったことで、今後も保険会社の運用は困難な状況が続くと考えられます。

現在販売中の学資保険では元本割れする商品も増えており、子供の教育資金を貯めるには「学資保険」という公式も崩れつつあるでしょう。

このような状況で注意したいのが、安易に外貨建てなどの商品へ加入してしまうことです。

確かにハイリターンが期待できるという点は魅力的に感じるでしょう。

ただしハイリスクハイリターンの商品では、常にリスクと隣り合わせです。

リスクの高い運用をする際は、余裕資金で始めるなど何かあった際の負担は最小限に収まるようにしましょう。

まとめ:マイナス金利が長引けば今後も明治安田生命の学資保険は販売停止になる可能性も

明治安田生命の学資保険の販売停止やマイナス金利について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは次のようになります。
  • マイナス金利政策により2016から2017年に多くの保険会社で学資保険の販売停止行った。
  • 明治安田生命の学資保険も販売停止、値上げの可能性がある。
  • マイナス金利で貯蓄性の高い金融商品の利回りは悪化、一時払い終身保険や学資保険に大きな影響となった。
  • 今後、学資保険の返戻率の低下や保険料の値上がり、販売停止が起こった場合でも加入中の契約については影響がない。

日銀の金融緩和政策から数年経ちますが、学資保険の販売停止など貯蓄を考える消費者にとっては選択の幅が狭くなる傾向が続くでしょう。

学資保険以外でも貯蓄はできますが、金融商品はリスクがある場合が多いため、加入の際はよく検討することが大切です。