学資保険はいつから入る?加入年齢による返戻率や保険料のシュミレーションも紹介
赤ちゃんがいたり出産予定のご家庭では、将来の教育資金として学資保険の加入を検討していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
最近では半数以上の子供が大学に進学するといわれており、幼稚園から大学まで全て公立だとしても1,000万円前後の教育費が必要になるそうです。(平成21年度文部科学白書「特集1 我が国の教育水準と教育費」より)
従って、少しでも早く学資保険に入って準備していく方がよさそうですが、家計のこともありますし、いつ入るか、また何歳まで入れるのか、など悩んでおられる方もいらっしゃると思います。
そこで、この記事では、
- 学資保険の加入時期
- 早く入る方が良い理由
- 加入年齢を過ぎた場合の対象方法
についてできるだけわかりやすく解説していきます。
学資保険の加入を検討しているがいつ入るのがよいか、何歳まで入れるのかなど悩んでいる方に、参考になる情報を理解していただけると思います。
是非、最後までお読みいただき、お子さんのために最適なタイミングで学資保険に加入することを検討してみてくださいね。
一般的な学資保険の加入時期は?いつからいつまで入れる?
まず最初に、一般的に学資保険の加入時期はいつからいつまで入れるか、次に主な学資保険に関して具体的な加入時期を比較していきます。
しっかり確認してみてください。
妊娠中から入れる学資保険がほとんど
学資保険の加入時期は、早くても赤ちゃんが生まれてからでないと入れないと思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの学資保険では出産前140日前の妊娠中から加入することができます。
これは、出産140日前くらいになると安定期に入るためです。
妊娠中からあわてて加入しなくても、という思いもあるかもしれませんが、実際に赤ちゃんが生まれると何かと気ぜわしく、じっくり検討することができにくくなるため、妊娠中に色々検討して加入しておくことはそれなりにメリットがあるでしょう。
また、子供の加入年齢の上限については、未就学児である6歳としている学資保険が多いようです。
中には、12歳や15歳まで加入できる学資保険もあります。
ただ学資保険には満期があり、一般的に大学入学前の18歳に学資金を受け取る仕組みのものが多いため、12歳や15歳で加入するとなると、月額保険料が高額になってしまいます。
また、満期までの運用期間が短いため、返戻率が100%を切るなど元本割れしてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
子供や親ががいつまで入れるかは商品によって大きな差がある
被保険者である子供の加入年齢について解説しましたが、契約者である親にも年齢の制限があります。
親や子の加入年齢は、各保険会社の学資保険によって異なっています。
主な学資保険で、親と子がいつからいつまでか入れるか、それぞれの加入年齢を見てみましょう。
この場合、被保険者は父親の年齢を基準とします。
※ ただし、親の年齢と子供の年齢の組み合わせによって、加入できない場合もあります。
商品 | 契約者年齢 | 被保険者年齢 |
ソニー生命「学資保険」 | 18歳~61歳 | 0歳~3歳 |
明治安田生命「つみたて学資」 | 18歳~45歳 | 0歳~6歳 |
フコク生命「みらいのつばさ」 | 18歳~67歳 | 0歳~7歳 |
日本生命「ニッセイ学資保険」 | 18歳~60歳 | 0歳~6歳 |
JA共済「こども共済」※1 | 18歳~ 75歳 | 0歳~ 12歳 |
住友生命「スミセイのこどもすくすく保険」 | 18歳~69歳 | 0歳~9歳 |
※1:学資金型の場合
このように、契約者である親と被保険者である子供の加入年齢は、各学資保険によって差があるのがわかります。
例えば、ソニー生命「学資保険」は被保険者の子供は0歳から3歳までしか加入できません。
一方、JA共済「こども共済」は学資金型であれば、12歳まで加入できます。
また、JA共済「こども共済(学資金型)」は、契約者の加入年齢も幅があり75歳でも加入できるので、祖父母でも契約することができます。
学資保険はいつ入るべき?加入時期が早い方がいい理由
主な学資保険の契約者と被保険者の加入年齢を見てきましたが、実際には早い段階で入るのがよいといわれています。
それにはいくつか理由がありますが、以下で具体的に解説していきますので、確認してくださいね。
保険料が安くなる
最初の理由は、保険料が安くなるということです。
学資保険は満期が決まっていますので、同じ金額の満期保険金を貯めるのであれば、早く加入して長い期間積み立てていく方が月々の保険料は安くなる、ということがご理解いただけると思います。
例えば、富国生命の「みらいのつばさ」ジャンプ型で、0歳で加入した場合と5歳で加入した場合の保険料を比較してみます。
契約者は30歳男性、被保険者は0歳/5歳、22歳満期の場合で、受け取り総額200万円、払い込み期間11歳/14歳/17歳までの場合です。
加入者年齢 | 0歳 | 5歳 | ||||
払込期間 | 11歳まで | 14歳まで | 17歳まで | 11歳まで | 14歳まで | 17歳まで |
月額保険料 | 14,354円 | 11,467円 | 9,614円 | 26,621円 | 17,985円 | 13,727円 |
払込保険料 総額 |
1,894,728円 | 1,926,456円 | 1,961,256円 | 1,916,712円 | 1,942,380円 | 1,976,688円 |
このように、どの払い込み期間を比較しても、5歳よりも0歳の方が保険料が安くなっているのがわかります。
払い込み期間の長さによってその差は変わってきますが、
- その差の最も大きい11歳までだと、26,621円-14,354円=12,267円
- 差の少ない17歳まででも、13,727円-9,614円=4,113円
となっています。
また、払い込み保険料の総額の差は最大で
- 1,976,688円-1,894,728円=81,960円
にもなることがわかります。
従って、家計に余裕がある場合は、なるべく早く加入して早く払い込みを終えるのが効率的といえるでしょう。
返戻率が高くなる
上で、加入時期が早い方が月額保険料および、保険料の総額が安くなることをご説明しました。
この場合、満期保険金の金額は決まっていますので、保険料の総額が少なければその分、返戻率は高くなるということですよね。
上の表と同じ条件で、返戻率を比較してみましょう。
加入者年齢 | 0歳 | 5歳 | ||||
払込期間 | 11歳まで | 14歳まで | 17歳まで | 11歳まで | 14歳まで | 17歳まで |
返戻率 | 105.5% | 103.8% | 101.9% | 104.3% | 102.9% | 101.1% |
5歳よりも0歳の方が保険料が安いということは、返戻率も各払い込み期間で5歳よりも0歳の方がそれぞれ高くなります。
最も返戻率が高いのは、加入年齢:0歳・払い込み期間:11歳までで105.5%、逆に低いのは加入年齢:5歳・払い込み期間:17歳までで101.1%となっており、その差は4.4%にもなっています。
4.4%の差はかなり大きいですよね。
従って前述したように、学資保険に入る時期はできるだけ早く0歳から、また家計に余裕がある場合は、払い込み期間はなるべく短く設定するのがお得な学資保険の利用法といえるでしょう。
参考:子供や親の年齢が学資保険の加入年齢を過ぎてしまった場合の対処法
学資保険の加入時期は早い方がよいと述べましたが、もし、ベストな加入年齢を過ぎてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
親としては焦ってしまうかもしれませんが、年齢が上がってから加入すると返戻率が下がる場合が多いので無理して加入する必要はあまりありません。
その場合どのような対処方法があるか、以下で具体的にご説明します。
学資保険以外の方法で子供の教育費準備を検討
詳しくはこちら
二人目に一人目の分も合わせた学資保険をかけるという方法も
詳しくはこちら
まとめ:学資保険の加入時期は妊娠中など早い方がお得!
学資保険にいつから加入すべきかについて、解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
結論としてはなるべく早く妊娠中や0歳から加入するのがよいことがおわかりいただけたと思います。
0歳から加入するメリットとしては、
- 保険料が安い
- 返戻率が高い
- 払い込み期間を短くするとさらに返戻率が上がる
などがあります。
仮に、0歳などのベストな加入年齢を過ぎてしまった場合でも
- 学資保険以外の方法で教育資金を準備する
- ニ人目に一人目の分もあわせて学資保険をつみたてる
のような方法もあります。
また、親と子の加入年齢は個々の学資保険によって異なりますので、ご自身にあったものを選ぶとよいでしょう。
現在、妊娠中または0歳のお子さんがいらっしゃる方は、できるだけ早めに学資保険の加入を検討されてみてはいかがでしょうか。
それより大きなお子さんをお持ちの方も、返戻率が100%以上の学資保険は色々ありますので、是非検討してみてくださいね。
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