学資保険、つみたてNISA、ジュニアNISAのメリット・デメリットを比較!併用という選択肢も

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学資保険とつみたてNISA、ジュニアNISAの違いや、メリット・デメリットを比較

マイナス金利導入後から学資保険の利回りが低くなり、教育費の積立につみたてNISAやジュニアNISAなどの投資信託を利用する人も増えています。

この項目ではつみたてNISA、ジュニアNISAの商品特徴やメリット・デメリットと共に、学資保険との比較を見てみましょう。

内容をまとめると

  1. 学資保険の代わりに「つみたてNISA」「ジュニアNISA」など積立投資を利用するという選択肢もある
  2. 積立投資は学資保険と比べて収益性が高いが安全性が低いという点が特徴的
  3. つみたてNISAは資産運用のための多少のリスクも許容できるという人におすすめ
  4. ジュニアNISAは非課税の運用期間が短いため、運用資金が多くある人におすすめ
  5. 教育費貯蓄で学資保険、積立投資どちらがいいか分からない方はお金のプロに相談してみるのがおすすめ
  6. 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、この機会に保険の悩みを解決しましょう!

学資保険とは

学資保険は保険会社が取り扱う商品で、利回りが低下した現在でも資金受け取りの確実性が高いと根強い人気があります。

学資保険では、決められた時期に学資金(祝い金)を受取ることができます。

プラン内容によって、返戻率が100%を超えているのであれば払い込んだ保険料よりも多く資金を受取れたり、契約者の万一には保険料の支払いが免除されたりなどと、保険商品ならではの特徴があります。

保険会社によっては、学資保険に特約として医療保障を付加することもでき、積立以外の目的にも備えることができるでしょう。

また学資保険は生命保険ですので、年末調整や確定申告で生命保険料控除の対象となります。

この生命保険料控除は、学資保険の保険料を支払っている間であれば毎年受けることができますので、節税効果もあると言えます。

※返戻率とは、払い込んだ保険料に対して、どれくらいの保険金(学資金・祝い金ともいう)を最終的に受け取れるかを示す割合のことで、

返戻率=受け取れる祝い金や満期保険金の総額÷払い込んだ保険料の総額×100

という式で求めることができます。

この式で出た値(=返戻率)が100%を超えているなら、払い込んだ保険料よりも多い金額が最終的に受け取れるのでお得ということになります。

一方、返戻率が100%を切っていれば「元本割れ」となり、保険会社に払い込んだ保険料よりも少ない金額しか受け取れないため損になってしまします。

つみたてNISAとは

つみたてNISAは、20歳以上の人を対象とし、投資で得た収益が一定額まで非課税となる積立投資制度です。

投資の非課税枠は年間40万円以内と小さいため、投資初心者や少額から始めたい人にも利用しやすい商品です。

現時点でつみたてNISAの非課税期間は、2018年から2037年までとなり、最大で40万円×20年間=800万円までを非課税投資することができます。

投資対象商品は、国の定めた基準を満たした投資信託などの商品から選びます。

あらかじめ長期運用に適した商品に絞ってあるため、初心者でも大きな損とならない仕組みです。

しかし、つみたてNISAの非課税枠内の購入は2037年までとなります。

この期間を過ぎると課税対象となりますので、注意が必要です。

ジュニアNISAとは

ジュニアNISAは、0-19歳までの未成年者を対象とする未成年少額投資非課税制度です。

投資の非課税枠は年間80万円以内と、先述したつみたてNISAよりも金額が大きくなります。

ジュニアNISAも先ほどと同じく、投資可能な期間が2016年から2023年までと決まっています。

非課税期間は投資を開始してから最長で5年までとなり、最大で80万円×5年間=400万円までが非課税です。

ジュニアNISAの対象者は未成年のため、運用自体は親など親権者が行います。

対象者は子供ですが、運用者も口座開設をする必要がありますので、併せて手続きが必要です。

学資保険は契約時に決めた時期に祝い金分割で受け取れたりしますが、ジュニアNISAは「子供が18歳になるまで資金の引き出しができない」という条件があります。

18歳前に引き出しをすると、それまで受取っていた非課税枠内の収益が課税対象となるため、注意しましょう。

災害などやむを得ない事情の場合、税務署の確認を受ければ払い出しが認められるケースもあります。

それぞれの違い、メリット・デメリットと表で比較

学資保険、つみたてNISA、ジュニアNISAについて商品の特徴を説明しました。

それぞれのメリット・デメリットを以下の表で比較してみましょう。

学資保険 つみたてNISA ジュニアNISA
収益性 低い 高い 高い
安全性 高い 低い 低い
メリット
  • 契約者が万一の保障(保険料払込免除、養育年金など)が手厚い
  • 保険料払込期間中であれば生命保険料控除が受けられる
  • 投資による収益は年40万円×20年間まで、最大800万円までが非課税となる
  • 少額から始められる
  • 非課税期間が長い
  • 投資による収益は年80万円×5年間まで、最大400万円までが非課税となる

 

デメリット
  • 途中解約をすると元本割れしやすい
  • 解約返戻金はほとんどないか、あっても払込保険料より少ない
  • 金融機関の変更は、手続きが必要
  • 非課税枠の未使用分を繰り越すことはできない
  • 元本割れのリスクがある
  • 投資先の金融機関の変更ができない
  • 18歳まで資金の引き出しはできない
  • 元本割れのリスクがある

上記の比較表から、学資保険とつみたてNISA、ジュニアNISAでは収益性に大きな違いがあることがわかります。

積立を行う際は、収益性確実性のどちらを選ぶかがポイントになるでしょう。

資金の運用先の健全性については、学資保険では保険会社がどれくらい想定外のリスクに耐えられるかを示すソルベンシーマージン比率で確認すると良いでしょう。

NISAの場合、運用先は自分で選ぶことになりますので、それぞれ投資先の情報をある程度調べたり、メリット・デメリットを比較する必要があります。

よくわからない場合は、金融機関でFPや担当者などに相談してみましょう。

またNISAでは投資先をどこにするかで収益がどのくらい増えるか決まります。

投資先を上手く選べば、大きな収益を出す可能性もあるでしょう。

NISAでは非課税期間内にどれだけ収益をあげられるかがポイントとなります。

学資保険とつみたてNISA、ジュニアNISAはどれがおすすめ?

ここまで、学資保険とつみたてNISA、ジュニアNISAそれぞれの特徴やメリット・デメリットを比較しました。

それでは実際に教育資金を積み立てるならば、学資保険とつみたてNISA、ジュニアNISAのどれを選べば良いでしょうか?

商品ごとにおすすめタイプを説明しますので、確認してみましょう。

学資保険はリスクを最小限に抑えたい人におすすめ

元本割れや資金受け取りのリスクを抑えたいならば、学資保険がおすすめでしょう。

学資保険で積立をするメリットは、積立の確実性が高いことです。

契約者(両親など)が万一の際に満期保険金が受取れるのは、保険ならではの特徴と言えるでしょう。

このようなケースでは保険料の払込免除があるため、家計の負担軽減の効果があります。

そして何より、最低限の学資金(満期保険金)が確保される安心感があるでしょう。

また学資保険は月10,000円くらいから加入ができるなど、積立を始めやすい条件です。

少ない金額でも保険料を払込続けることで、計画的に教育資金を準備することができます。

さらに、あらかじめ資金の受取時期がわかるため、子供の急な進路変更があったとしても対応しやすいというメリットもあります。

一方で、学資保険は被保険者(子供)の加入制限があります。

多くの学資保険では子供が6歳くらいまでしか加入できないプランが多く、加入期間を逃してしまうケースもあるでしょう。

稀に10歳過ぎまで加入できる商品もありますが、加入時期を逃してしまうと元本割れなどすることもあります。

つみたてNISAは資産運用のための多少のリスクも許容できるという人におすすめ

つみたてNISAはあくまで投資信託のため、長期で積立をするのに「多少リスクがあっても許容できる」という人におすすめです。

リスクがあるといっても、つみたてNISAの制度では長期運用に対するリスクが抑えられているため、学資保険の代わりに検討する余地は十分にあります。

また、つみたてNISAは非課税期間が20年までと長いため、じっくりと投資をするのに向いています。

学資保険の保険料払込期間も18年から22年くらいまでが多いため、払込期間の比較がしやすいでしょう。

しかし学資保険と異なり、つみたてNISAは投資信託なので元本保証がないということに留意する必要があります。

投資は経済情勢の影響を受けやすく、運用した資金を引き出す際はその時の価格で受取ることになります。

もし資金受け取りの直前に景気が悪くなってしまうと、先ほど説明した元本割れのリスクが高くなるでしょう。

つみたてNISAは初心者でも投資をはじめやすいですが、先々の経済情勢を予想して運用を行うのが心配な場合もあるかもしれません。

そのような時は、運用先を偏らせないようにしてリスク分散するなどの工夫が必要です。

ジュニアNISAは貯蓄に余裕のある人におすすめ

貯蓄をするのに余裕資金があるならば、ジュニアNISAがおすすめです。

なぜならジュニアNISAの非課税期間は5年と短く、短期間でどれだけ資金を積み立てられるかが資金を大きくすることに繋がるからです。

ジュニアNISAは年80万円まで非課税となりますので、ボーナスの時期は少し多めにするなどして積立のスピードを調整することができます。

非課税枠は最大で80万円×5年=400万円なので、一般的な学資保険で準備する金額と同じくらいか少し多めに準備できるでしょう。

ジュニアNISAの特徴を生かすのであれば、共働きで貯蓄に余裕がある、またはすでに預貯金などの余裕資金がある家庭がおすすめです。

また、短期間で大きく積み立てられる効果が期待できますので、中学など早い時期の受験にも間に合わせられる可能性があります。

しかしジュニアNISAも投資信託ですので、つみたてNISAと同じく元本割れのリスクがあるでしょう。

元本割れのリスクを考えると、全ての資金をジュニアNISAなどの元本保証がない金融商品だけで運用することは、おすすめしない運用方法です。

お金の運用は何かあった際に共倒れしないよう投資先のバランスを考える必要があります。

もしジュニアNISAなどのリスクの高い積立をするのであれば、個人向け国債などローリスクの商品と併用するなどしましょう。

学資保険とNISAを併用するという選択肢もある

積立や資金の運用を行う際は「お金をどのように掛けるか」バランスが大切と先述しました。

もし積立に回せる資金が決まっているならば、学資保険と各種NISAを併用して積立をする方法もあります。

例えばハイリスクハイリターンの商品に資金をつぎ込んでしまい、運用が上手くいかず元本割れすると、資金を減らしかねません。

先ほどの「バランス」を重視するならば、学資保険とNISAを併用させるリスク分散させた運用が良いでしょう。

学資保険は収益性が低いがNISAは高く、NISAは元本保証がないが学資保険はあるといった特徴があるため、学資保険とNISAを併用すればそれぞれのデメリットを補い合いながら運用をすることができます。

具体的に積立資金が月20,000円ならば、学資保険とNISAで10,000円ずつ行うなどすることで、万一の共倒れを防止できます。

NISAは楽天証券のホームページなどから申し込むことも可能です。

楽天証券であれば楽天ポイントと提携していたりと、申し込み先によってさまざまな特典が受けられることがあるでしょう。

もちろん金融機関でFPなどと相談の上、申し込むこともできます。

資金を増やす際に多少のリスクは目をつぶれるのであれば、資金投入の割合を学資保険よりもNISAの方を多くする方法もあります。

繰り返しになりますが、気を付けたいのは「すべての資金をどれかに集中させるとリスクが大きくなる」ということです。

今回のケースを考慮するならば、学資保険で基礎となる積立、NISAで資金を増やす攻めの積立と併用することでバランスの取れた運用にすることができるでしょう。

まとめ:学資保険、つみたてNISA、ジュニアNISAそれぞれのメリット・デメリットを知って自分に合うものを探そう

学資保険、つみたてNISA、ジュニアNISAの特徴やメリット・デメリットを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

今回の記事のポイントは以下のようになります。

  • つみたてNISA、ジュニアNISAは元本保証がないが収益性が高い
  • NISAには、制度を申し込める期限が決まっており、期限が過ぎると申し込みはできない
  • NISAでは運用で出た収益に対して非課税となる期間が決まっている
  • 収益性、資金受け取りの確実性を重視するならば学資保険とNISAの併用がおすすめ
  • 積立は商品の特徴に合わせてリスク分散させる

学資保険とつみたてNISA、ジュニアNISAは商品の特徴が相反するところがあります。

これから積立をはじめる人にとっては、どちらかに絞るのが難しいかもしれません。

今回の記事でも紹介しましたが、学資保険とNISAの併用をする方法もありますので、迷ったら銀行や保険会社、証券会社でFPなどに相談してみましょう。

 

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